鍼灸師国家試験の出題内容・勉強方法・教科書の選び方

鍼灸師国家試験の出題内容・勉強方法・教科書の選び方

鍼灸師として働くために必須となる国家資格。「でも国家試験ってどんな内容?」「合格率は?」「どうやって勉強すればいいの?」と不安に感じる方も多いはずです。この記事では、国家試験の出題科目や合格率の実態、効果的な勉強方法やおすすめの教科書までを徹底解説。さらに、資格取得後に安定して働ける職場選びのヒントとして、藤が丘整骨院で活躍する鍼灸師のリアルな声もご紹介します。資格取得をゴールではなく「理想の働き方」につなげたい方へ。

鍼灸師国家試験とは?資格取得までの流れを解説

鍼灸師になるには、厚生労働省が実施する国家試験(正式名称:はり師・きゅう師国家試験)に合格する必要があります。この国家資格は、あん摩マッサージ指圧師と並び「業として施術を行う」ための法的な根拠になる重要なライセンスです。

国家試験を受験するには、文部科学大臣または厚生労働大臣が指定する専門学校・大学・養成施設で3年以上学ぶ必要があります。卒業見込みの最終学年で受験が可能となり、合格すれば晴れて鍼灸師としてのスタートラインに立てます。


国家試験の出題内容と科目一覧【2025年版対応】

国家試験は、「一般問題」と「臨床問題」の2つに分かれており、それぞれ以下のような出題が行われます。

一般問題(基礎医学)

  • 解剖学

  • 生理学

  • 病理学

  • 公衆衛生学・関係法規

臨床問題(専門・実技系)

  • 東洋医学概論

  • 経絡経穴

  • はり理論・きゅう理論

  • 臨床医学総論・各論

2025年度も大きな変更はない見込みですが、毎年若干の傾向変化があるため、養成校や過去問の情報は必ず確認しておきましょう。


合格率の実態は?過去5年の推移と難易度の傾向

はり師・きゅう師国家試験の合格率は、毎年ほぼ一定で60〜70%前後で推移しています。以下は過去5年間の合格率の平均です(※公益財団法人東洋療法研修試験財団より)。

年度

はり師合格率

きゅう師合格率

2020

63.6%

63.8%

2021

66.1%

66.4%

2022

64.2%

64.6%

2023

67.3%

67.1%

2024

65.0%(予測)

65.2%(予測)

合格率だけを見るとそこまで難しく感じないかもしれませんが、授業や実技に真面目に取り組み、計画的に勉強しないと合格は難しいと言われています。


勉強方法のコツ|在学中〜直前期までのスケジュール例

国家試験対策は、入学初年度から始めることが重要です。以下は一例のスケジュールです:

  • 1年目:基礎医学を確実に理解

     → 解剖学・生理学・病理学を重点的に復習

  • 2年目:臨床系・東洋医学の理解を深める

     → 経絡・経穴やはり理論の定着

  • 3年目:模試と過去問で実践力を養う

     → 過去問5年分を最低3周。苦手分野の洗い出しと補強

また、試験3ヶ月前からは「毎日1科目ずつ復習」するリズムを作るのが効果的です。


おすすめの教科書・参考書は?現役合格者の声から紹介

受験生からの支持が厚い定番の参考書・問題集を以下に紹介します:

  • 『東洋療法学校協会編 国家試験対策シリーズ』

    (学校教材の標準で、体系的に学べる)

  • 『クエスチョン・バンク(QB)鍼灸師版』

    (過去問+解説が分かりやすく、直前期に最適)

  • 『わかる東洋医学』シリーズ

    (イラスト中心で初心者にもとっつきやすい)

また、養成校の先輩や講師がおすすめする教材は、試験傾向にも合っていることが多く、信頼できます。


独学は可能?通信や夜間対応の専門学校との違い

結論から言えば、独学での国家試験受験は不可です。鍼灸師は、厚生労働省指定の養成校(3年以上)を卒業しなければ受験資格が得られません

ただし、以下のような柔軟な通学制度を持つ学校もあります:

  • 通信制(スクーリング併用)

  • 夜間部(社会人・主婦対応)

  • 週末通学コース

現在お仕事や家庭と両立している方でも、「通える学校」を選べば国家資格取得の道は十分に開けます。


国家試験に強い学校の選び方【神奈川・東京エリア】

国家試験合格率が高い学校には以下の特徴があります:

  • 模試や演習の回数が多い

  • 補講・個別指導が充実している

  • 教員の国家試験出題傾向への理解が深い

神奈川や東京近郊では、呉竹鍼灸柔整専門学校東京医療福祉専門学校などが高い実績を持ちます。

「夜間対応」「学費」「場所」など、自分の生活スタイルに合った学校を選ぶことが、合格への第一歩です。


【先輩インタビュー】合格後、藤が丘整骨院で働く鍼灸師の声

「学校で学んだ知識を、現場で活かせていると実感できます」

そう話すのは、国家試験合格後に藤が丘整骨院へ入職した鍼灸師スタッフ。

担当制で患者様と継続的に関わるスタイルなので、「試験勉強で学んだ病態把握や説明力」がそのまま活かせるとのこと。

また、院長も鍼灸師資格保持者なので、技術や接遇面でのフォローも安心です。


国家資格取得後のキャリア|安定して働ける職場とは?

資格を取った後、どこで働くかによって「やりがい」も「将来の成長」も大きく変わります

藤が丘整骨院では、鍼灸師が主役として活躍できる体制が整っています。

  • 担当制で信頼関係を築ける

  • 美容鍼やリフレクソロジーなど自費にも挑戦できる

  • 明確な評価制度でキャリアアップが目指せる

安定して長く働きたい方にとって、地域密着型の整骨院は最適な選択肢です。


まとめ|国家資格取得をゴールにせず「その先の働き方」まで見据えよう

鍼灸師国家試験は、治療家としてのスタートラインに過ぎません。

大切なのは、その先で「どんな鍼灸師として成長したいか」「どんな職場で活躍したいか」というビジョンです。

資格取得後に安定して働ける職場を選ぶことで、技術も人間力も高められる環境が手に入ります。

藤が丘整骨院では、そんな成長を応援する体制を整え、一人ひとりの想いに寄り添ったキャリア支援を行っています。

詳しい求人情報はこちら