「今の職場で頑張っても評価が上がらない」「もっと裁量を持って患者さんに向き合いたい」。そんな理由から転職を考える柔道整復師・鍼灸師の方が増えています。
ただし、求人票の数字だけで選ぶと、入社後に「評価の基準が曖昧」「完全歩合で収入が安定しない」などのミスマッチが起こりがちです。ここでは、経験を正しく評価してくれる職場を見つけるための基準を整理します。

柔道整復師の転職市場の現状（2025年版）

求人件数の推移と年齢層の変化

近年は「経験者優遇」「管理柔道整復師歓迎」といった募集が増え、20代新卒よりも30〜40代の即戦力に需要が高まっています。地域密着で長く通う患者様が多い院ほど、安定した技術力に加え、接遇・説明力・チーム連携を重視する傾向です。

30〜40代の転職が増えている理由

独立のリスク（固定費・集客・人材確保）を考慮し、安定と裁量の両立を求める中堅層が増加。
「固定給の安心＋歩合で努力が報われる環境」「経営やマネジメントを学べる職場」へのニーズが高まっています。

柔道整復師が転職で重視すべきポイント

安定した固定給＋歩合制のバランス

完全歩合は収入の波が大きくなりがち。固定給＋歩合のハイブリッドだと、生活の安定を確保しながらモチベーションも維持できます（例：基本給25万円＋歩合＋交通費）。

社会保険・福利厚生の整備状況

社会保険完備・厚生年金・雇用保険・労災保険は長期就労の土台。退職金制度や家族手当、研修補助なども継続率を高める要素です。

キャリア評価制度の透明性

売上だけでなく「接遇・再来・紹介・貢献」など多面的評価があるかを確認。評価基準が明示され、面談で振り返れる仕組みが望ましいです。

院長・分院長への昇格ルート

目標と道筋が見えると成長スピードは加速します。登用の条件（数値・行動）や期間の目安、引き継ぎ体制などをチェックしましょう。

給与・待遇を比較して見極める

給与体系の3タイプ

• 固定給制：安定重視。上限が見えやすい
• 歩合制：成果直結だが、月ごとの差が大きい
• 固定給＋歩合：安定と実力を両立（最も人気）

神奈川・横浜エリアの平均給与感

一般的に月27〜35万円がボリュームゾーン。実力や役職によって40万円以上も可能。管理柔整や分院長で年収500〜600万円を目指すケースもあります。

「高収入院」の見極め方

自由診療や保険外メニューの単価設計、明確な歩合基準、ノルマの有無、患者満足度重視の文化などを総合で判断。“高収入”だけでなく持続性を見ましょう。

柔整師が「評価される」整骨院の特徴

実力を正しく評価する仕組み

売上・技術だけでなく、説明力・接遇・教育・改善提案・チーム貢献を評価に反映。こうした文化の院は離職率が低い傾向です。

教育・成長支援がある

院長のマンツーマン研修／外部講師研修／症例検討など、学べる環境が整っているか。学びが報酬・登用にリンクしているかも重要です。

人間関係・チームワークの良さ

個人成績だけでなく院全体の成長を喜べる空気か。困りごとを相談できる体制（人事窓口など）があると安心です。

転職時にチェックすべき求人条件

「正社員・社会保険あり」は必須

家族を守る世代は正社員＋社保完備＋固定給を最低ラインに。業務委託・完全歩合だけの募集は慎重に比較を。

「経験者優遇」の裏にある意味

教育体制が薄い場合も。入社後の研修・OJT・フォロー方法、難症例時の支援体制を面接で確認しましょう。

「高収入求人」の見極め方

歩合率や評価基準、ノルマの有無、最低保証の有無を必ずチェック。固定＋歩合の明確な基準がある院が安心です。

柔整師のキャリアを広げる3つの選択肢

① 分院長・院長として経営に関わる

スタッフ育成・店舗運営・数値管理を経験し、経営視点を身につける。独立を視野に入れる人にも最短ルートです。

② 教育担当として後進を育てる

自分の技術を体系化し、教える力を磨く。教育×施術の両輪で院の中心に。

③ 独立前にマネジメントを学ぶ

いきなり独立せず、院長クラスの業務を任される職場でノウハウを吸収。リスクを抑えてキャリアを前進させられます。

まとめ：転職成功は「環境選び」で決まる

• 固定給＋歩合のバランスで安定と挑戦を両立
• 多面的・透明な評価制度で努力が報われる
• 教育・キャリアパスが整った職場で長期的に成長

自分の価値を正しく評価してくれる環境で、もう一度“治療家としての誇り”を取り戻しましょう。

藤が丘整骨院のキャリア採用を見る